禁断の関係に溺れた少女の結末は……?『堕ちる』感想
今回紹介する漫画は
『堕ちる』(菊池直恵)
シンプルなタイトルですが、
本書の内容を見事に表現しています。
美人検察官が堕ちるにまで堕ちた
その理由とは…?
作品名で検索すると出てきます。
『堕ちる』のあらすじ
ある売春婦が安ホテルで殺害される。
彼女の表の顔は、
エリート美人検察官だった…
時は遡り——
大学生まで父親と禁断の関係を続けていた正美。
ある日突然父は死に、
母からは衝撃の事実を聞かされる。
それは
- 正美と父の禁断の関係を知っていたこと
- 自分も不倫をしていたこと
秘密を墓まで持っていくことを
決意した正美は
父のあとを追うように検察官に。
だがしかし、体(と心)の疼きはとまらない。
「お父さんとシタい…」
死んだ父の影を追って、
正美はラブホ街に足を向ける。
「バレなきゃ大丈夫なんだから…」
「バレなきゃ大丈夫」の言葉に集約された人間の闇
作中のキーワード「バレなきゃ大丈夫」。
この一言に人間の闇が集約されているように感じました。
このゲス顔よ(※主人公の父親です)
たとえエリートであろうが、
禁断の関係であろうが、
バレなければ何をやってもいいんだよ、と。
とても検察官の言葉とは思えません。
まあ結局バレてるんですけどね(^-^)
犯した罪は誰にもバレなければ誰も裁くことはできない
印象的だったのが、主人公の父の次のセリフ。
犯した罪は公になって初めて裁かれる。
だから誰にもバレなければ…
その罪は誰も裁くことはできないんだ。
たとえ検察官であってもね。
引用:『堕ちる』(菊池直恵)第一巻、p.40-41
確かに誰にも知られない限り、
その罪を裁くことは不可能です。
だからといって、
「じゃあどんな犯罪でもバレなければオッケーなの?」
と聞かれれば、
多くの人が首を横に振ると思います。
でも、倫理面はともかく
バレなければ罪が裁かれないのも事実。
自分自身が検察官であるからこそ、
主人公の父は罪の本質を理解していたのでしょう。
うーん、考えさせられますね。
『堕ちる』全体の感想
父との禁断の関係をきっかけに、
堕ちるとこまで堕ちていく主人公。
結局最後は殺されてしまうわけですが…
愛した人の影を追い続ける
その姿にグッと惹きこまれました。
あ、父親の方は〇んでせいせいしました。
いくら愛し合っていたとはいえ、
実の娘に手を出しちゃあかんでしょ。
それに描写を見る限り、
父親が本当に主人公を愛していたかどうか微妙なんですよねぇ。
正直、性欲のはけ口にしていたとしか思えない。
だけど父親が手を出す前から
主人公は父を好きだったみたいだし…
そこが主人公の唯一の救いなのかもしれませんね。
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