精神疾患のリアルを描く!『「子供を殺してください」という親たち』感想
今回紹介するマンガはこちら。
『「子供を殺してください」という親たち』(漫画:鈴木マサカズ、原作:押川剛)
タイトルがもう不穏すぎるよ!
この作品はトキワ精神保健事務所所長・押川剛氏が書いたノンフィクションをマンガ化したものです。
絵にされると余計に生々しさが伝わってきますよね('ω')
マンガに引きずられて精神を病まないようご注意ください。
『「子供を殺してください」という親たち』あらすじ
家族や周囲の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。現代社会の裏側に潜む家族の闇と病理を抉り、その先に光を当てる――!! 様々なメディアで取り上げられた押川剛氏の衝撃のノンフィクションを鬼才・鈴木マサカズ氏の力で完全漫画化!
ケース1:統合失調症の青年
このマンガではいきなりフルチンでバッドを振っている青年が出てきます。
彼(慎介)の病名は「統合失調症」。
幻覚や妄想にとらわれたり、言動が不安定になったり、意欲が低下したりしてしまう厄介な精神病です。
飼い猫を撲殺するほどに病状が悪化した慎介を見かねた両親は、押川氏に協力を依頼して彼を精神病院に連れていくことに。
初めは抵抗する慎介でしたが、押川氏に説得されてとうとう病院に通うことになったのです。
その後彼はどうなったのか。それはぜひ本書を読んで確かめてみてください。あまり後味はよくありませんが、精神疾患のリアルを知るいい機会になるかと。
『「子供を殺してください」という親たち』感想
本作品を読んで思い出すのは、つい最近起きた元次官が引きこもりの長男を殺害した事件ですね。
このマンガに出てくる親たちも、おそらくこの元次官の方と同じ心境にあると思います。
「周りに迷惑をかけるぐらいなら、いっそのこと(子供を)殺してほしい。」
その気持ちはわからなくもないですが、聞いてるだけで胸が苦しくなってきますね。
最後に特に印象的だったのは押川氏のセリフを紹介したいと思います。
引用:『「子供を殺してください」という親たち 第1巻』(鈴木マサカズ)
子供を殺してほしいと叫ぶ親たち。だけどそれは長年の積み重ねの結果であり、間違った育て方をした結末であると押川氏は言います。
ある意味で無責任な親たちに対する押川氏の怒りが伝わってくるように感じました。
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